高級マンションの固定資産税は割安?

2018年から高級マンション(特に高層階)の固定資産税の見直しがされたものの、固定資産税自体が非常に有利になっています。固定資産税は、ご存知の通り、不動産等を所有している人に対して毎年かかってくる税金です。その対象は、土地、建物、償却資産です。

固定資産税は固定資産の維持費の一部をなします。固定資産税には、狭い住宅地(200 m2以下)には大幅な割引特例制度があります。これは次の通りです。

 

<住宅用地の課税標準の特例>

住宅の敷地で住宅1戸につき200平方メートルまでの部分(小規模住宅用地)については、課税標準を登録価格の6分の1とする。200平方メートルを超え、住宅の床面積の10倍までの部分(一般住宅用地)については、課税標準を登録価格の3分の1とする。

 

住宅地の税金が高くなれば、庶民の生活を圧迫するために小規模住宅地には固定資産税を割引しているのです。むしろこれを効果的に使っているのが、富裕層と言えるでしょう。高級マンションのほとんどがこの割引特例制度を活用できるからです。

 

マンションの土地所有面積は建築面積ではありません。マンションの敷地を戸数で割ったものになります。つまり実際の部屋の広さよりもかなり小さな数値となりますから、マンションの場合には、土地所有面積が200m2を超えることはまずないといってよいでしょう。従って、マンションの所有の場合は、ほとんどの場合、土地の固定資産税は6分の1となるということです。この条件は、土地の広さだけが問題になりますから、場所がどこにあるか、場所の価格等は一切に考慮されません。それゆえ、都心の一等地のマンションであっても200m2以下であれば、固定資産税が6分の1になります。本来は一般庶民用の税制であったものが、それをフル活用しているのは富裕層という皮肉と言えます。

 

しつこいくらいに計算してみましょう。仮に郊外に400 m2の土地に家を建てたとします。ここで建物の価格を2,000万円としておきましょうか。200m2を超えているので、まともに固定資産税を支払わなければなりません。東京都での税率1.4%をかけますと年間28万円になります。さて、都心の一等地のマンションに1億円の建物の価格ですが、土地の持ち分は戸数で割るのでここでは150m2としておきましょう。200m2以下となりますので、単純に6分の1になります。計算は1億円×1.4%÷6ですから、約23万円。

 

どちらが固定資産税上お得かはわかっていただけたのではないでしょうか。高級マンションの場合、固定資産税すらも安いということなのです。