一人医師医療法人のメリットとは

1.ポイント
医療法人というと複数の医者で立ち上げるというイメージがありますが、一人でも医療法人を立ち上げることができます。それを一人医師医療法人と言います。

昭和60年の医療法改正前の医療法人は、病院または常勤の医師が3人以上の診療所を開設している法人に限られていました。しかし改正後は、常勤の医師が1人または2人で診療所を開設している医師でも医療法人を設立することが可能になりました。医療法上は設立、運営、権利および義務に関して何ら区別はありません。

2.解説
一人医師医療法人は医療法人全体の8割超になっています。そして、一人医師医療法人は、診療所の経営と医師個人の家計を明確に分離し、診療所の経営基盤を強化し、医療設備、機能の充実をおこない、診療所経営の近代化・合理化を図ることを目的としており、法人化することで、診療所が医療機関として信用を高め、経営体質を強化し、節税効果も生じさせる可能性があります。

以下のような場合には一人医師医療法人にした方がいいと考えられていますが、節税にこだわるのであれば、税理士等の専門家にアドバイスをしてもらうことをお勧めします。

(a) 診療所の社会的信用を向上させたいとき
(b) 事業承継を念頭に置くとき
(c) 介護保険事業等の進出、分院等を計画しているとき
(d) 事業所得が高額なとき