基金拠出型医療法人とは

1.ポイント
基金拠出型で基金を供出者に基金を返還するためには

2.解説
基金拠出型法人とは、出資持分のない医療法人の一類型です。平成19年施行の第5次医療法改正で新たに新設されたもので、劣後債権に類似した権利を持っているイメージです。

基金拠出金に返還時期については、設立総会や基金拠出契約書などで定めた年数を経過した後になりますが、当初定めた年数を経過しても純資産額についての要件を満たしていない場合は返還することはできません。具体的には以下の金額の合計額を貸借対照表の純資産額が超過する場合、その会計年度の次の会計年度の決算の決定に関する定時社員総会の日の前日までの間に限り、その超過額を返還の総額の限度として返還をすることができます。

(a) 基金の総額
(b) 資産につき時価を基準として評価を行っている場合において、その時価の総額がその取得価額を超えるときは、時価を基準として評価を行ったことにより増加した貸借対照表上の純資産額
(c) 資本剰余金の価額

なお、基金の返還に関わる債権には、利息を付けることができません。したがって、10年後の返還においては、10年前に拠出した金額と同額の返金になります。

お金に余裕がなく拠出してしまうと大変ですから、基金供出時には、基金拠出時には、医療法人の予算と個人の資金等を考えて基金拠出額を決めると良いでしょう。