医療法人の保険未収入の計上について

1.ポイント

社保・国保は、2ヶ月遅れで入金されますが、申告する際は、発生主義にて売上を計上しなければなりません。

2.解説

医療法人の保険未収入金については、総診療点数(レセプトの合計表)などから概算で金額を求めて計上します。

 

社会保険診療報酬は、その月の診療点数を翌月10日までに請求すれば、翌々月の20日前後に社会保険診療報酬支払基金等の報酬支払機関から振り込まれることになっています。実額で計上しようとすると2ヶ月遅れとなり、一定の方法で、診療点数を換算し未収計上します。会計では発生主義、つまり診療したときに収入とする方式をとっており、実際の収入と費用のバランスをみる上でも未収計上することが必要になってきます。総診療点数はレセプトのソフトウェアで算出できますから、その総点数より負担割合等を引いて計算し、理論的に2ヶ月後に振り込まれる金額を算出できるでしょう。これにより概算で診療報酬を未収計上して、2ヶ月後に入金される実際の金額との差額を調整することになります。

 

保険未収入金は、月末にならないと確定しません。医療法人から見れば治療費(収入)の30%ほどを患者から現金で貰い、70%ほどは社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会から2ヶ月後に振り込まれる仕組みになっています。

 

保険未収入金を含めた管理、作業は専門家に委託した方が本来の医業の妨げにならず効率的です。医療法人は法人事業税が一般法人よりも有利になっていますので、その計算が一般法人よりも複雑になっていることにも注意が必要です。