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全くの新規よりは周辺に枝葉を伸ばそう。

企業が成熟期になると、優秀な人材や資本が集まりますが、その技術を中心とする製品の生産が頭打ちになります。そうなりますと、新規事業に走り出します。

優秀な人材と潤沢な資金、これを持っていれば確かに成功の確度は高いと言えましょう。しかしながら成功を約束するものではありません。新規事業を行うと、例えばベンチャー企業ですが、そのほとんどが資金が潤沢でないから失敗したといえなくもないのですが、決して資金とか人材の問題だけではありません。そもそも事業自体がリスクが高いというものが第一の原因です。しかもその分野が、既存の企業が乱立して新参者が顔を出したというようなものであればなおさらです。おカネや人材というよりも、ノウハウややる気の方が事業リスクを小さなものにします。

元々勝ち目がない所に深く考えずに参入して失敗した例というのは数多くあります。新しい分野は魅力的に見え、将来性があればなおさらです。そのため、既にある事業で成功して収益の柱ができている会社であれば、新規事業は異分野ではなく、自分の隣の分野に出ていった方がはるかに成功の確率は高まります。つまり新たな技術が確立したら、周辺に進出していくのです。本体の技術を基に新たな技術分野に進出していくことで成功します。これが事業を拡張する際の企業のあるべき姿であると言ってよいでしょう。

例を挙げると、古河機械金属は、元々古川鉱業といって、鉱山から始まった会社でした。鉱山から非鉄金属や電線を扱う古川電工が生まれ、ドイツのシーメンス社と一緒になって、富士電機を生み、さらにそこから情報通信機器の富士通が生まれ、さらに数値制御機器のファナックが誕生しました。このように周辺分野にじっくりと手を伸ばすと言った感じです。

起業する場合にも、全くの新規事業で成功する人もいますが、ほとんどの人が、今までサラリーマン時代にやってきたことの中から、事業化する例がほとんどでしょう。身近な例でいえば、飲食店に勤めていたから、一国一城の主になろうと、飲食店を始めるといったケースです。事業開始から、運営まで、何をやったらいいかがわかることをやった方がスムーズでしょう。失敗やリスクもサラリーマン時代に経験していることが多いため、何かトラブルが起こってもすぐに対処できます。

もちろん今いる分野と異なる分野の方が、隣の芝生は青く見えるような感覚で、良いものに見えるのです。しかしそれは見えるだけで、実際にやってみると、トラブルが起きたときにどのように対処したらよいか悩み、その間に不測の損害を被ってしまいます。ロスが重なれば成功の確度も落ちてしまいます。だから今まで経験した分野を伸ばしていった方が良いのです。

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