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安定期に何をするかで、その後が決まる

どんなビジネスにもいいとき悪いときというものがあります。むしろ栄華を誇ったビジネスが没落しているときに、人は時代を感じてしまいます。没落した産業や企業がダメになった理由、それを歴史だとか時代だというには早すぎます。ある産業やビジネスが急激に成長し、莫大な利益が上がれば、その量的変化がどのような意味を持っているかを考え、このまま同じものを生産し続けるのが良いのか、あるいは転換期は五つかを判断して組織や運営方法の構造を改善していかないと、その産業やビジネスはどこかで衰退するものです。つまり量的変化が質的変化を起こすそのタイミングを見誤るなということになります。

 

一つの技術、ビジネス、産業の栄枯盛衰をみると、どんな産業でも寿命曲線、いわゆるライフサイクルというものは存在します。どんなものでも、第一段階はシード期、第二段階は成長期、第三段階は成熟期、そして最後に衰退期というものはあるものです。以前はこれらライフサイクルは30年と言われてきました。30年たち、別のものに変容していかなければ必ず衰退に見舞われます。日本経済を考えてみても、戦後、繊維、造船、鉄鋼、自動車等ほぼ30年周期でこのライフスタイルに見舞われてきました。しかしこれは次第に短くなってきているともいえます。あるいは枝葉はもっと短いのかもしれません。例えばインターネットも波及してから30年たちますが、未だに多くの可能性を残しています。しかしそのインターネットの中の産業は短いスパンで、はやりすたりがあると言った感じでしょうか。

 

ライフスタイルを少し分解してみましょう。シード期ではその技術が少しずつ成長し、成功も失敗の経験も足りないので、まだ確固としたものではありません。次に成長期、あるいは発展期では、失敗や挫折の多く悟繰り返し、試行錯誤しながらしっかりした基盤が出来上がって、その土台に高い建物が立っていくようです。ここでは多くの人材や潤沢な資金が投入されます。そして成熟期では、次第に効率化が進んできます。もっと利益を上げる方法というものを模索する時期です。また、大量に人員やリソースが導入されますので、多くの人が関わっても同じだけの質になるように、マニュアル化も進みます。そして杓子定規な運用もなされます。融通もきかないと言ったところですね。同時に硬直化も進み、マニュアルに書かれたことは守り、書かれていないことはやれません。その本質を知るものもいなくなります。このようなときに関わる人材は、予期せぬ地雷に対応できず大失敗を引き起こすこともあり、組織は致命傷を負うこともあります。このような状態から、最終的には衰退していきます。

 

このような経緯は、自然の法則のようなもので、各段階で適切な手を打てば、ライフサイクルは長期化しますが、ほとんどはそのようなこともしません。それで大きな失敗を招き、衰退時期を早めてしまいます。どちらかというと上手く行っている、何も悪いことが起きない。とりあえず満足している、ようなときは、安心しきって楽観視してしまいます。しかし成熟期をどう過ごすかでその後の運命が決まってしまうのです。

 

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