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半歩先のことを気付けるかどうかが成功のカギ

戦略を尖らせるためにイノベーションを行っても、あまり時代を先取りしていても上手くはいきません。ビジネスでは、誰も思いつかないほど革新的なことでは消費者が理解できません。そのため、商売としてはまるで成り立ちません。技術としては、惑星間航行のようなことが喜ばれますが、ビジネスではそういうかなり未来の話ではなく、一歩どころか、半歩先位が良いのです。

アップルはかつてニュートンという携帯情報端末を発売しましたが、大失敗したことがあります。当時としては何十歩先の画期的な製品だったに違いありません。イメージとしては数年後に振り返ったときに、これが流行するのは当たり前で、みんなが欲しがるもの、考えた人は中々だな、というようなものが半歩先のビジネスというものなのです。

スターバックスにしても、たばこの吸えない喫茶店というのがコンセプトですが、これが受けるとは最初は思われていませんでした。本来喫茶店というものは、くつろげる場所というイメージであり、喫煙者からすれば一服できなければ喫茶店とは言えないのです。逆に非喫煙者からすれば、煙がない方がくつろげるに決まってますが。ただ、コーヒーの香りも商品と考えれば、煙のためにコーヒーのアロマを感じられないのはもったいない話ではあります。後から考えれば当たり前のことを、誰もそのニーズに気づいていないことは多いと思います。

コンビニエンスストアも、導入当初は品ぞろえは少なく、価格も高く、こんなもの上手く行くかと小売業界では言われていたそうなのですが、早朝営業や深夜営業の小売店は当時なくて、消費者としては夜は店はやっていないというのが常識でしたから、業界的には、誰もそんな時間に店に行くのだろうかと思ってしまっても無理はありません。

しかしご存知の通り、今はコンビニエンスストアの売上が百貨店の売上を抜いてしまいました。セブンイレブンは午前7時から午後11時というコンセプトが24時間が当たり前となり(地域的には時短になる方向にはあれど)、イトーヨーカドーという元親会社が、どちらかといえば、セブンイレブンを親会社的に再編しなおして、セブンアンドアイホールディングスになってしまっています。

確かに、何か欲しくなったときに、すぐに近くにある店舗というのは、今思えばそれほど画期的なことではないのですが、その半歩先の当たり前の事に気づくかどうかがビジネスでは重要なのです。

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