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暗黙知を形式知に変える方法

ある分野に関わっていることが、頭の中におぼろげながら浮かんでいること、これは無意識での着眼点と呼べるものですが、そこから、失敗を防いだり、もう一歩進んで、成功につながるのではないかという、色々な原理を導き出すことができます。そのままでは文章にもならず、言葉にもならないのですが、自分だけの頭にあるのか、実はその分野にいる人が誰しも持っているのかはわかりませんが、頭の中に存在しているもの、それが暗黙知と呼ばれるものです。

 

失敗に関する暗黙知は、わかるような形にすること、いわゆる形式知に変えることはとても重要です。失敗に関することは、自分だけのミスなのか、恥ずかしいという気持ちが先行し、なるべくそこに隠しておきたい、あまり表面化したくないというのもまた人情です。しかしそこは自分の心を鬼にして、といいますか、概ねあなただけが失敗するということではなく、同じ失敗は誰でもしているものですから、あえて曝して形にし、失敗しないように組織でその方法を考えた方が組織のためになるというものです。

 

その際には、文章だけでなく図式、数値等に表して記録するようにしましょう。部品1,000個につき、1個は不良品があるとか、そういうものでもいいのです。であれば、部品、3,000個に1個の割合にしよう、とか目標数値にもなるというものです。

 

あと、失敗に関わらず、もっと効率的に仕事をする暗黙知というものもたくさんあるはずです。金融の世界でも暗黙知を形式知に代えられた例があります。そのうちの一つが7と10の法則とも呼べるもので、10%を複利で運用すれば7年で2倍になります。その他7%複利で10年後には400万円になる金融商品の現在価値は約200万円と金利の計算をする前にイメージでわかってしまいます。その商品の現在価値が100万円となっていたら、直感でこれは変だと思うに違いありません。

 

どのような業界においても暗黙知があり、暗黙知が頭の中にあれば、そこから外れたことが起きたとき、おかしいなと感じて、失敗を防ぐことができます。新たに何かを生み出そうとするときにも、暗黙知があれば自然と失敗を避けるような短絡回路が頭の中にできるのです。そのため、どんな分野であれ、自分が普段考えていること、意識せずに使っているものの見方=暗黙知を一度きちんと整理して、それがわからなくならないように、図式化、数値化、言語化して形式知に代えて置き、それを当てはめてみることが肝心です。再現性がなければ、自分の思い込みだったということにもなるでしょう。意味がないことを知ることも、それはそれで意味のあることです。

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