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全社方針を決め、その中で自由に

ユナイテッドアローズは、アパレルのセレクトショップですが、セレクトショップというのは、一つのブランドだけを店頭に並べるのではなく、オーナーやバイヤーのセンスで、多くのブランドの洋服等を強いれ、それを販売している店舗です。

バイヤーのファッションセンスに共感する顧客にとっては、その店舗に行けば自分の好みにぴったり合って身に着けたいものが揃っているため、ワンストップでフルコーディネートができます。何店舗も回って服を買いそろえるのが面倒な人にとっては、大変ありがたい存在と言え、多少値段が高くても重宝します。

このビジネスモデルの限界は、バイヤーのセンスと目利き次第ですから、多店舗展開がしにくいと言われています。しかしユナイテッドアローズは何百店も多店舗展開を行えています。通常であれば、品ぞろえも世界観もバラバラになるはずであって、店長やバイヤーの個人のセンスと目利きに頼るので、規模の経済は働きづらいのです。

このような状態にならないように、会社で方針(ディレクション)を決め、徹底させています。最先端のデザイナーのコレクションのような数歩先のファッション・トレンドを徹底的に分析し、これらの分析結果を踏まえて、半歩先はこうだろうという全社ディレクションを定めます。これを基に個別のブランド・ディレクションに落とし込んでいくのです。

通常のセレクトショップでは、バイヤー個人のセンスに頼っていますが、ユナイテッドアローズではファッション・トレンドやソーシャルトレンドを地道に分析することを前提とします。個人のセンスを頼りにするバイヤーは詳細なデータに基づくマーケット調査を得意とはしません。そのため同じバイヤーと言っても採用する基準は異なってきます。

買い付けも個人のセンスや目利きに依存するのではなく、上記のディレクションに沿って行っています。それを徹底させるために、人材面でも工夫をします。通常のセレクトショップで優秀なバイヤーとされる人材は雇いません。何故ならば、優秀なバイヤーほど自分のセンスに拘ってしまって、全社ディレクションには従わないからです。そのために会社の方針に従ってくれるバイヤーを雇って、育成しています。

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