M&Aのメリットやデメリット

医療機関における譲渡側と譲受側のメリットやデメリットは以下の通りです。


(a) 集患コスト
譲受側のメリットとしては、既に患者が多い場合には、集患コストが少なくて済み、収益化が容易ということになります。

(b) 解散手続き
譲渡側にとってのメリットは、医療法人の解散手続きをしなくて済みます。また、医療法人を新規で開業すると、出資持分のない医療法人格しか持てませんが、平成19年以前に設立した医療法人であれば、出資持分のある医療法人を手に入れることができます。また、当該医療法人に繰越欠損金があれば、既存事業の利益と相殺することもできます。

(c) 採用コスト
譲受側としては、医師、看護師等のスタッフをそのまま雇用することができ、採用コストが不要です。逆に、既存の医療機関の文化を引き継ぐために、マイナスに働く場合もあります。

(d) 廃業コスト
譲渡側としては、廃業する場合には、建物を取り壊し、設備を廃棄する費用を必要としますが、そのまま譲渡できれば、これら費用は不要となります。譲受側は、既存の建物や設備が活用できるため、初期費用の削減につながります。

(e) 病床の増加
地域医療計画によって、既に病床が満たされているエリアで新規に病床を増やす許認可は容易に居りませんが、M&Aによる取得であれば、そのまま病床を増やすことができます。