医療機関の経営に伴う問題を解決するための手段としての事業承継

厚生労働省の患者調査や、国立社会保障・人口問題研究所の人口推計を勘案すると、今後の患者数の見込みは、全国総計で、2045年には6,569千人になると予想されています。

2020年が7,254千人ですから、685千人の減少となります。当然、都道府県レベルで見れば、純増の場所もありますが、全国的には減少傾向にあります。それは、いくら高齢者が増えるとは言っても、人口そのものの減少には抗えません。

診療所の新規開業を考える際には、外来患者数が減少すると見込まれるエリアで新規開業を行うと、既存の診療所との間で患者を奪い合いし、さらに既存の診療所も患者を引き留めにかかりますから、非常に厳しい経営環境に置かれる可能性が高まります。

新規開業は一つの選択肢ですが、純粋に新規開業で市場を開拓できるエリアが減少していることを鑑みると、事業承継を行って既存の医療機関が築いてきたマーケットを引き継ぐということも、開業のリスクを抑えるための有望な手段と言えます。