フランチャイジーに対する支払状況の報告

コンビニエンス・ストアのフランチャイズ・チェーンでは、フランチャイザーが仕入先を推薦し、仕入先にフランチャイジーに代わって支払い、オープン・アカウントで決済します。フランチャイザーは、フランチャイジーに対して、どこまで、仕入先に対する報告義務を負うのでしょうか。

東京高裁(東京高判平21年8月25日)によれば、以下の通りです。


(a) フランチャイザーが、フランチャイジーの継続的売買契約に係る商品に関してフランチャイジーに代わって推薦仕入先に対して支払った支払内容(個々の商品名毎の支払先、支払日、支払金額、単価、個数)


(b) フランチャイザーがフランチャイジーの継続的売買契約に係る商品に関して推薦仕入先から仕入報奨金を受容している場合にはその受領内容(個々の商品ごとに支払者、受領日、受領金額、1個当たりの受領金額)
※但し、具体的な請求書、領収書、仕入値引資料等を提示する義務までは負わない。

また、フランチャイジーがこれらの資料を請求したときにかかる費用は、フランチャイジーに請求できます。

詳細までを公表しようとすると、商品価格等のフランチャイズ・システムのノウハウが漏洩してしまう恐れがあります。その意味で、フランチャイジーの報告請求権も、チェーン全体の利益との関係で、一定の制約を受けると考えられます。