個人調査と法人調査

税務調査において、調査場所に十分なスペースがない場合、検査の必要がある帳簿書類等が多量な為検査に時間を要する場合のように、調査官が帳簿書類等を預かって税務署内で調査を継続した方が、望ましいと考えられるときには、帳簿書類等の預かりをお願いされることがあります。

個人調査と法人調査を比較すると、この帳簿書類等の預かりは、個人調査の方が多くなっています。個人クリニックの場合、概況調査や現場確認が終わると、資料一式を預かって、午前中で調査官が帰ってしまうことも少なくありません。税務署に持ち帰ることで同じ部署のものにも手伝ってもらえます。

 

帳簿書類については、過去に処理が終わっているもので、どうにもなりませんから、預けてしまうのもやむを得ないでしょう。もちろん、調査官が時間をかけられる以上、指摘事項も細かくなることは否定できません。

 

法人調査の場合は、あまり帳簿書類の預かりの例は多くはありません。調査官は2名であって、着眼点を絞って調査を進めておきます。関係している資料だけを重点的に調査しますし、概ね資料の預かりは必要のない程度です。そして2日目の最後に指摘事項を伝えていきます。もちろんその後税務署に戻って、統括官から追加支持された資料等については、後日手渡すことになります。

 

実は、税務調査という視点からは、医療法人の方が個人より負担が少ないと言えるかもしれません。