反面調査

税務調査においては、反面調査が行われることがあります。これは、調査対象者であるクリニックと取引関係のある者に対して調査を行うことです。

例えば、ゴルフのプレーについて、メンバー表が電算化されているため、ゴルフ場に確認をすれば、プレーした日時、氏名等が即座に把握できます。

また、家電製品についても配送先を即座に把握することができ、所有する賃貸アパートに取りつけたエアコンの代金を医療法人の経費として計上したところ、配送先から発覚し、法人経費として否認され、理事長に対する認定賞与となってしまいました。

さらに、歯科特有の反面調査として、歯科技工所に確認し、納品書や技工指示書に不一致があり、そこから自由診療の計上漏れが発覚することもあります。

加えて、金属屑についての計上漏れもあります。歯科医院では治療時に撤去冠が発生し、この金属は廃棄物処理業者が回収して精製した上で買い取ります。買取金額の計上がなければ、廃棄物処理業者に連絡を入れ、計上漏れが発覚すれば、重加算税が課されます。

ときに非常勤理事に支払っていることにした給与ですが、その給与口座が入った通帳を、理事長の配偶者が現金を引き出していることをATMのカメラで発見したそうです。その結果、非常勤理事に支払っていた役員報酬は理事長の認定賞与とされてしまいました。会社の損金としても落ちませんし、理事長の所得税が上がるというダブルパンチとなったわけです。

税務署さんはごまかせない、と思った方がいいです。