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経営学は大企業のためのもの?

我が国の産業構造において、99.7%が中小企業(会社+個人事業主)です。つまり、0.3%しか大企業になっていないということです。言ってしまえば、我が国のビジネスの99%超が資金力も規模も豊かではないということを意味しています。

我々が教科書で読む経営学なるものは、ほとんどが、その1%にも満たない企業の成功事例の描写でしかありません。つまり大企業をユーザーとして想定しています。世の中のインパクトが大きいという理由があると思いますが、正直、無意味だと思いませんか?

多くの経営学が唱える理論は、大量生産によってコストが下がる、商品や事業を他の業態に生かしていくというような、絶対的な規模感や資金力が必要となるものばかりです。つまりそれがそのまま99%の中小企業、むしろ挑戦者というべきものに有効な理論ではないのです。ですから、資金力や規模がないと難しい大企業の経営学よりも、資金力や規模がない挑戦者が使える方法を提示していかなければなりません。

さて、近年では、大企業がもたもたしている間に、小さな企業がいきなり成長してきて大きくなっていく事例が増えてきています。むしろそのような挑戦者が新しいマーケットを抄出していると言っても過言ではないでしょう。

今の流行しているモデルは、顧客価値提案が優れていたというよりは、利益の取り方、課金方法を工夫したものが多いように思えます。つまり、新しい課金方法と顧客価値提案を上手く融合させたことで、革新的なビジネスモデルになったということです。もう一歩踏み込んで言えば、使い古した顧客価値提案を、課金方法を変えることによって復活されたようなところもあるのではないかと思われます。

中小企業が真正面から大企業と同じ方法で戦うのではなく、独自の方法によって、戦います。特に課金方法を変えることによって達成することができるのではないかという考え方です。資金力もあって、人手が揃っていて、ノウハウも持っているような大企業は真正面に戦って勝てる相手ではありません。

利益の取り方を変えることで新たな顧客価値提案を生む、卓越したビジネスモデルを考えていきましょう。その意味で大企業がどのようにのし上がっていったのを見ることには価値があると言えるのではないでしょうか。

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